フィトセラピーって世界ではどうなってる?

フィトセラピーとは

フィトセラピーって世界ではどうなってる?


🌱ハーブ=おしゃれな趣味?

日本では「ハーブティー」と聞くと、ちょっとおしゃれで意識高い人たちが飲んでいるイメージがあるかもしれません。

でも、アジア圏には古くから漢方(中国)や韓方(韓国)といった植物を使った伝統医療が存在しており、植物の力を身体のバランス調整に活かすという考え方は、実は私たちにもなじみの深い文化なんです。

漢方薬も植物をベースにしているので、広い意味では“フィトセラピー”の一種と捉えることもできます。ただし、東洋医学独自の理論体系(陰陽・五行など)に基づいています。

ただ、漢方薬はちょっと敷居が高いと感じる方も多いのではないでしょうか。体質によって選び方が異なったり、何を飲めば良いのか専門家に相談しないと不安…という声もよく聞きます。

一方でハーブは、ベランダで育てられたり、お茶としてスーパーでも買えるなど、もっと身近な存在として私たちの暮らしの中に溶け込んでいます。

ヨーロッパでは、そうした植物療法が「医療制度の中で使われる植物療法=フィトセラピー」として、医師や薬剤師の手によって処方され、保険適用される国もあります。

そして日本でも、漢方薬は一部が保険適用となっており、医師が処方できる「医療用漢方製剤」として正式に医療に組み込まれています。

つまり、植物療法は東西問わず、古くから人の健康に寄り添ってきた存在であり、

今あらためて“現代医療との共存”という形で見直されているのです。

そして、ハーブをもっと身近に、もっと気軽に感じられるように──このブログでは、そんなお手伝いができたらと思っています。


🌍世界のフィトセラピー事情

(植物療法の呼び名は国それぞれで異なりますが、ここではフィトセラピーで統一しています)

🇩🇪 ドイツ

世界でもっとも植物療法が進んでいる国の一つ。

医師がミルクシスルやセントジョーンズワートなどの植物由来医薬品を処方することが認められていて、症状によっては健康保険が適用されるケースもあります。

🇫🇷 フランス

薬局でアロマやハーブが販売されるのは当たり前。

医師や薬剤師が“メディカルアロマ”として精油を処方する文化も。

フィトセラピーは医療従事者の知識の一部として扱われています。

🇨🇭 スイス

補完医療(CAM)として、ハーブ療法は法的に認められ、保険の対象にもなります。

ナチュロパス(自然療法士)や医師がフィトセラピーを組み込んだ治療を行うこともあります。

🇬🇧 イギリス

国家資格であるメディカルハーバリスト制度が存在。

一部の専門家は、個人の体質や症状に合わせたハーブ療法を提供しています。

ただし、公的医療制度(NHS)ではあまり活用されていないのが現状。

🇦🇺 オーストラリア

世界でも高いレベルの教育と資格制度が整っている国のひとつとして、ナチュロパスによる自然療法が広く普及しています。

ハーブ療法や栄養療法、アロマセラピーなどが体系的に学ばれ、統合医療の一環としても活用されています。

🇳🇿 ニュージーランド

マオリの伝統医療と融合した形で、ナチュロパスによる自然療法が実践されています。

ハーブや栄養学、ライフスタイル指導なども含め、代替医療の一部として評価されています。


⚖️日本との違い:資格制度と医療環境

日本では、ハーブやアロマの資格はあくまで“民間資格”

医師が処方するような位置づけにはありません。

それに対して、ヨーロッパ諸国では「医療従事者の知識の一環」としてフィトセラピーが存在し、

医療現場で“治療の選択肢のひとつ”として使われている点が大きな違いです。


🏥実は「日本の医療制度」はかなり珍しい?

病気になったら、すぐ病院。

風邪でも病院。

これが当たり前のように思える日本の医療制度ですが、実は世界的に見るとかなり恵まれた環境なんです。

例えばイギリスでは、国民皆保険制度(NHS)があるものの、医療費は基本無料の代わりにとにかく予約が取りづらい

「骨が折れたかも?」と思って病院に連絡しても、「それは命に関わらないから」と数週間待たされることもあるとか…。

実際に、ようやく診察を受けられた時には“自然に骨がくっついていた”なんて笑えない話もあるほどです。

こうした事情から、イギリスをはじめとする多くの国では、「まずは自分で整える」「セルフケアが基本」という意識が根付いています。

だからこそ、植物の力を使った自然療法やフィトセラピーが、家庭の中で大切にされてきたんですね。



✨もっと身近に植物の力を

西洋医学も自然療法も、どっちか一つじゃなくて、うまく使い分けられるのが賢いやり方かもしれません。 大切なのは、「どちらの力も上手に取り入れて、自分の心と身体に合ったケアを選べる力」だと、私は思っています。 海外では当たり前のように暮らしに根付いている「植物の力」。

日本でも、もっと気軽に、もっと身近に感じてもらえたら嬉しいです。

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